こんなに面白かった「百人一首」 (PHP文庫) [ 吉海直人 ]

   

PHP文庫 吉海直人 PHP研究所コンナニ オモシロカッタ ヒャクニン イッシュ ヨシカイ,ナオト 発行年月:2010年04月 ページ数:285p サイズ:文庫 ISBN:9784569674209 吉海直人(ヨシカイナオト) 1953年長崎県生まれ。

同志社女子大学表象文化学部教授。

百人一首の研究者で、百人一首グッズのコレクターとしても知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ/春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山/あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかもねむ/田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ/奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき/鵲の渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける/天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも/わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり/花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに/これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関〔ほか〕 「百人一首」に詠まれているのは、今に通じる人の思い。

美しい桜に感動したり、出世できずに嘆いたり、浮気な恋人を恨んだり…。

そこに詠み人の“思い”を感じれば、難しい勉強などしなくても、和歌に親しむことができるのだ。

本書では、歌の成立背景から詠み人の人となりまで、「百人一首」を味わうためのポイントを紹介。

楽しみながら、古典をぐっと身近に感じられる一冊。

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